「…っくしゅ」
えっ、今の可愛いくしゃみは乃亜くんのもの?!
待ってよ乃亜くん…私の心臓が一気に加速しだしちゃったから!
って…乃亜くん髪の毛乾かしてないよね?
私が乾かすって言ったから!
早く乾かしてあげないと乃亜くんこそ風邪ひいちゃう!
起きるタイミングどうしたらいいんだろう…
自然に?それとももう"ジャーン起きてました!"って感じで?!
うぅ…私に自然というものが出来るわけない。
「…あ、髪乾かすの忘れてた。…自分で乾かすか」
えぇ…やだよ乃亜くん。
私が乾かしたいの!
そんなしょぼんとした声で言わないでよ…
好きだけど!そんな声も大好きだけどね!
「…羽衣ちょっと待ってて」
そう言って私の目にかかっていた前髪を横に退けて目元にキスを落とす乃亜くん。
キュンとした!乃亜くん私今すっごいキュンとしたよ!