「…乃亜くーん?」
けれど、声をかけても乃亜くんの返事が帰ってくることはない。
お部屋の中にお邪魔して当たりをキョロキョロと見渡すとベッドの上に横たわっている乃亜くんをみつけた。
あれあれ?
これはもしかして…乃亜くん寝てる?
「乃亜くん?」
ベッドの方に近寄ってみると、そこにはすやすやと寝息を立てている乃亜くん。
やっぱり寝ていたんだ。
疲れちゃったのだろうか…
ご飯を食べて満腹になったからだろうか…
実は私もお腹がいっぱいでふわふわしていてちょっと眠い。
けれど、寝る時間帯でもない。
まだ7時半だ。
とりあえず…先にお風呂に入って、出てきたら乃亜くんに声をかけようと決めた。
でもその前に…
こんな無防備な乃亜くん初めて見たんだもん。
少しくらいイタズラしてもいいよね?
頬っぺをつんつんと指で突っつく。
「ふふっ…乃亜くんかわいい」