「…乃亜くんのお部屋?」



「うん」



「何するの?」



「イチャイチャ」



「っへ?!」




うわぁ…びっくりして声が裏返っちゃった。



悠乃さんだってお兄さんだっているのに…


そんなご家族の前で恥ずかしくなるようなこと言わないでよっ!




「…あらヤダ、若いっていいわね〜」



「俺も混ぜて」



「…悠亜は黙ってなさい」



「そうだよ。悠亜にぃうるさい」



「っは、2人とも俺への扱い酷くね?」



「…羽衣行こ」



「2人とも無視かよ!」




お兄さん…2人にスルーされてる。


ちょっと可哀想…




「…羽衣?早く行こ」



「っあ…う、うん!」




そう言って乃亜くんは私の手を引き、私を2階まで連れて行った。










「羽衣早く入って…」




─────ガチャン




乃亜くんのお部屋の扉が閉まったと同時に…




「…んっ、」



「やっと2人っきりになれた」




…乃亜くんから甘いキスが降ってくる。




───乃亜くんのお部屋でされたこと…


それはご想像にお任せ。



でも、一つ言えるとしたら……それはとっても甘いこと。




だけど、ご家族がいるんだもん。




「声は抑えて」



「…っ、んっ」




静かにしなきゃ───。