「はぁ…悠亜にぃ、羽衣が困ってんじゃん」
「そうよあんた!いきなり"お兄ちゃん"なんて呼べるわけないでしょ?!馬鹿なの?」
…ゆ、悠乃さん結構厳しいことも言うんだ…あはは。
「だ、大丈夫です!頑張りますっ」
大丈夫だと思う…多分…
で、でも…心の中では"お兄さん"でもいいかな??
「羽衣ちゃん無理しないでね?この馬鹿が本当にごめんなさい…」
「誰が馬鹿だよ…」
「悠亜にぃ」
「は?まじでお前うざっ」
「わ、私は本当に大丈夫なので!皆さんお気になさらず!」
乃亜くんとお兄さん本当は仲良いけれどすぐに言い合いになっちゃうのかな…?
…でも、そんな会話でさえ面白くなってきちゃった。
「羽衣ちゃんほんといい子ね!大好きだわ!」
「えへへっ…私もです!」
本当に悠乃さんはなんていい人なんだろう…
わたしこそ大好きだ。
「…羽衣上行こう?」
すると、乃亜くんが私の服の裾を引っ張りながら聞いてきた。
「ん?上?」
「そう、俺の部屋」