『ムカつく……まぁいいや。
今日の課題何か忘れちゃってさ、教えてくんね?』
「…ったく、そんなことで電話してくんなよ。しかも今日は課題ねーよ。
ちゃんと授業聞いとけ」
本当に、隼人はバカだ。
『あ、まじか!わりぃ…邪魔しちゃったのも。んじゃ羽衣ちゃんの寝顔堪能してこいよ』
「ほんとうざい。
…言われなくてもするし。
てかお前が羽衣ちゃんとか呼ぶな」
『うわっ、独占欲強いね〜乃亜クン』
「うるせー」
『ははっ、んじゃーな』
「はいはい」
──ブチッ
隼人、まじ俺の事舐めてるよな。
からかいやがって。
まぁ、あいつも良い奴だけど。
はぁー…やっと羽衣のところに戻れる。
…まだ寝てるよな?