｢おかえりなさい悠亜！｣
｢あ、あの！お邪魔しております…っ。乃亜くんと…お、お付き合いさせていただいてる…白石羽衣です！初めまして！｣
お兄さんに向かってぺこりと頭を下げる。
それにしても、乃亜くんのお兄さん…一瞬乃亜くんかと思っちゃった。
とっても似ていて…大人になった乃亜くんを見ている気分。
髪の毛は茶色く染めているけれど…本当にそっくり。
｢っえ、何このめちゃくちゃ可愛い子…｣
そう言いながら私たちのそばまで駆け寄ってきたお兄さん。
｢だから彼女だって｣
｢…っ、羽衣ちゃん？｣
｢は、はい！｣
声は乃亜くんより少し低くて…人懐っこい感じ。
