「…あ、の…どういうことですか?」
「っほら!羽衣ちゃん、乃亜と結婚するんでしょ?なら乃亜に素敵なお家を建ててもらわないと!」
「…っ〜!!」
意味を理解した途端顔が熱くなる。
またまた、結婚のお話に触れられるとは…
本当に恥ずかしい…
「…まぁ!2人揃って照れてるわっ!」
「…っ、え?」
悠乃さんがそんなことを言うもんだから、乃亜くんの方に顔を向けると…
そこには耳が真っ赤な乃亜くんが…。
の、乃亜くんまで照れてるなんて!
余計に私が照れちゃうよ…。
「…っ、照れてねぇーって」
「あら、そう〜?」
「…っそれより…悠亜(ゆあ)にぃは?」
自分の顔の熱を覚ますため手のひらでパタパタと仰いでいると…、乃亜くんから聞きなれない単語が聞こえてきた。
…ゆあにぃ?
「悠亜ならさっきちょっと出かけてくるって言って出てったわよ?
すぐ戻るって言ってたからもうそろそろ帰ってくると思うわ!」
「あ、そう…」