「…、母さんもうそれくらいにして」
あっ、乃亜くんの存在をすっかり忘れて、悠乃さんと私の二人の世界に入っちゃってた…。
「あらっ!乃亜ったら照れてるの〜?それにしても、乃亜が彼女連れてくるなんてお母さんびっくりよ!
初めて彼女できたって聞いた時はほんと嬉しかったわ〜」
「…んえっ?!」
「…いい加減にして」
の、乃亜くんの初カノってもしかして私?!
だとしたら嬉しすぎて死んじゃう…っ。
「ゆ、悠乃さん!乃亜くんって今まで彼女いたことありました…?」
「ううん!羽衣ちゃんが初めてよ!
毎日羽衣ちゃんのことばかり話すんだもの…!よっぽど大好きなのね!」
「……っ、まじでやめろ」
う、うそ!
やっぱり私が初めての彼女なの?
こんなの嬉しい×無限だよ〜!
し、しかも!
乃亜くん…私のことを毎日話してくれてたの?!
それに大好きなんて…にやけちゃう。
乃亜くんって彼女がいるとかそういう話、しなそうだから…お泊まりがOK出た時もびっくりしたんだよね…。