「もうっ!うるさいな〜」
「ちょっと…羽衣、俺を嫌うなよ!
てか、出かけるってどこ行くわけ?」
「えっ、お泊まりに…」
「はっ?!お泊まり?誰んちに?」
「…っあ」
実は…お兄ちゃんとパパには、彼氏がいることを伝えていない。
お兄ちゃんとパパは…なんて言うかちょっと心配症というか過保護というか…
ママに彼氏が出来たことを伝えたら、私が彼氏がいることを知ったらお兄ちゃんとパパは倒れちゃうから2人には内緒にしようと言われて。
そのため、2人は私に彼氏がいることを知らない…
今日もママには乃亜くんのお家に泊まりに行くことを伝えたけど…お兄ちゃん達は知らないから、バレないように行かないとだったんだ。
乃亜くんも私の家に送り届けてくれたりしていたから、お兄ちゃん達には薄々感ずかれているかもと思っていたけど…どうやら気づいてないみたい。
ぎゃ、逆にすごい…。
「ま、まさか男の家…」
「ち、違うよ!紗菜ちゃんのお家だよ!」
「…よかった。まだ羽衣が俺の純粋な可愛い妹で」
「あはははは…そ、そうだね〜」