「甘い乃亜くんも好き…っ!」
「……っ、」
「乃亜くんなら、全部好き…っ」
「っ、…ほんと羽衣は俺を煽んのが得意だな」
真っ赤な顔でうるうるした目で、俺に気持ちを伝えてくる羽衣。
…可愛すぎんだろ。
我慢できず触れるだけのキスを落とした。
「…んっ……ふふっ、乃亜くん好き!」
「っ、…俺も羽衣が大好き」
「……っだ、大好きもらった…!
私もだーいすきだよ!」
「…っ可愛い」
羽衣のおでこにキスをする。
「…わっ!乃亜くん!キスし過ぎだよ…っ!」
「…すみません、つい…」
「っ、可愛いから許します!」
「…なにそれ」
「…ふふっ」
柔らかく微笑んで笑顔を浮かべる羽衣。
…羽衣の笑顔は最高。
───今年のバレンタインはとびきりの甘い時間を過ごした俺たちであった。