「え、っとー…」
「…うん」
羽衣が選んでる間に茶色いマカロンを口に運ぶ。
…ん、これはチョコ味だ。
まじで美味い。
羽衣、ほんと天才?
結婚したら羽衣の作ったもの毎日食べれんのかな…
「あ、私もチョコ味がいい…!」
「は?え、…うわっ」
…何が起きた?
上には羽衣が乗っていて、マカロンを俺と半分こずつくわえている。
──えっと、羽衣が俺の口にくわえていたマカロン目掛けて、近づいてきて…
びっくりして体を後ろに反ったら、羽衣も一緒に倒れ込んできた…?
…いや、それにしてもおかしいだろ、この状況。
ポッキーゲームか?
羽衣の唇がもう少しであたりそう。
と、とりあえず…この半分口にくわえたマカロンを食う?
羽衣もびっくりしてるみたいだし、顔赤いし、可愛いし。
───「「パクっ」」
意を決してマカロンを口にしたら、羽衣も同時にマカロンを口に入れた。