「…あっ!忘れてた!
乃亜くんちょっと待っててね?」




羽衣の指先が俺の頬から離れてなんとも言えない気持ちになる。


またキッチンの方へ行く羽衣を見て何回キッチンに行くんだよと、心の中でつぶやく。


もっと、羽衣といちゃつきたい…




「おまたせ…っ!」




3分ほど経って戻ってきた羽衣の手には……ワインボトルのようなものとワイングラスが握られている。



え、なに羽衣。ついに飲酒?


あれ酒だよな?