「はい!どーぞ!あがって!」




羽衣の家に到着。


スリッパを出し俺を中に入るよう手招きする羽衣。




「…お邪魔します」




ほんとに入って大丈夫なのかよ…


家の人いないって言うけど、居たらどうすんの。

挨拶した方がいいよな。




「乃亜くん私の家きたの初めてだよね!」



「…あ、うん」




周囲を気にしながら中に入る俺に羽衣はそんなこと気にしてない様子で話しかけてきた。




「あ、そうだ!手洗わないと!
…こっちこっち!ここが洗面所!」



「わかった」



「待ってるね!」



「うん」




羽衣は手を洗ってうがいも済ませ洗面所を出ていった。



俺も手を洗い…うがいをしようと思ったが、他人の家のうがい用のコップを使うのはあれだからと思い、自分の手のひらを使ってうがいをした。




「はいここに入って!リビングだよ!」



「…わ、かった」




…てっきり羽衣の部屋に行くのかと思ってたから、安心したの半分がっかりしたの半分。