◇ 高1の10月。 とある放課後。 「俺と付き合ってください」 「あ、あの…人違いじゃないですか?」 信じられなかった。 あの柊 乃亜(ひいらぎ のあ)くんが私に告白だなんて。 「いや、白石 羽衣(しらいし うい)に言ってる」 「えっ?」 私の名前知ってたんだ。 それだけで嬉しくなるほど私は乃亜くんが好き。 って待って! じゃあ、私に付き合ってと? …何かの間違いじゃ!