ささっと車の助手席に乗り込む。
このあと。
おそらく、ファミレスかゲーセンに行くだろう。
いつものパターンだから。
ゲーセンでたくさんぬいぐるみ取って、それから終電の時間までファミレスで時間潰して・・・
あたしを待ってた場所へと再び送り届けてくれる。
あたしはまた、長いこと電車に揺られながら帰宅。
そんなあたしたちのお決まりのデート。
・・・デートって言えるのかはよくわからないけれど。
まだ、おなかはすいてないけれど、ゲーセンには行きたい気分ではないなぁ。
まだ少し眠たいし。
エンジンをかけ、重低音のマフラーが鳴り響くと直人が口を開いた。