もう、泣いていいなら泣きたい。

結局、仕事が終わってから一人暮らしをしている環の家で集まる事になって。

帰りたい…

この時期に飲み会なんて。

忙しい時期が過ぎたらいくらでも出来るだろ!!



「ねーさんは来ないの?」

「はあ?」

思わず、声を荒げた。

「呼ぶ?」

環まで!!

「家は知ってても電話番号までは知らないよ」

俺がそう言うと二人は顔を見合わせて

『「そーなの?」』

「知らないよ。
聞く必要もないし」

ぽっくんは泣きそうになって

「なんで???
聞いてデートくらいいいじゃない!!!」

「あのなあ…」

コイツはセクハラ問題とか、研修でしなかったのか?

「いくらなんでも、急に言ったら迷惑だよ」

俺がそう言ってぽっくんはようやく大人しくなった。