「俺さ、正直あの時お前が言ったことの意味全く分かんなかったんだ。

けどな、今なら言える。

俺は日本人だって、胸張って。

桜のように、儚く散り行くことで今あるこの満開の時が綺麗で、

その瞬間を目に焼き付けたいって思う。

すごく切ないからこそ、今ある一瞬一瞬を大切にしたいって思うその気持ち。

俺はもう二度と母親の時みたいに、大切な人を自分から手放したくないんだ。


もしかして、この先どうなるかは分からない。

けど、今この時を俺と一緒にいて欲しい。


リサ、お前を愛してる。」


ルイの力強い想いが全身に響いた。