しばらくして、落ち着いてきたゆきが顔を上げて、俺を見る。

俺はもう一度ゆきに謝る。

「ゆき、ごめ・・んグッ・・」

その瞬間、俺の唇にゆきの唇が触れて言葉を遮られた。

俺はすぐにゆきを押し離した。

バサッ

何か砂に落ちる音が聞こえて、そっちに目をやる。

「リ・・サ・・・」


そこには、雅紀の横で、じっとこっちを見つめるリサが立っていた。