真夏の暑苦しい日…
汗を流しながら
一生懸命クラブに
打ち込む彼に
うちは恋に落ちた。
そのころの
うちは中02で
テニス部だった。
そして彼も
同じクラスで
同じテニス部だった。
彼はうちと違って
頭のめっちゃ良かった。
運動神経も良く
ルックスも悪くなかった。
目をおっきくて
背はうちより
少し高くて
色黒で…
と言っても
うちが一番好きやったのは
テニス部をしてる時の
あの真剣になる顔…。
彼は何よりも
テニスが上手かった。
彼は努力家で
毎日毎日
朝早くから朝練をして
遅くまで放課後の
練習をしていた。
彼はみるみる
上手くなって
自分より上手かった
ペアー達を抜いて
いつの間にか
一番手になって
キャプテンにまでに
なっていた。
そんな彼とは違って
うちは適当やった…。
入部した理由も
校舎から出て
すぐにテニスコートが
あってそんな
移動しなくても
いいからっ。
…とかゆう
めちゃくちゃな
理由…。
でも彼の真剣に
クラブに打ち込む姿を
見ているうちに
いつの間にか
うち自身も
変わっていった。
クラブに対して
適当やったうちが
朝早くから朝練をして
遅くまで放課後の
練習をした。
ただそうしたら
彼に会えたから…。
そのうちに
うちは一番手になっていた。
そして
先輩が勉強に
集中したいと
退部した。
だからうち等の
学年から一人…
先輩と組んで
半年間先輩と
練習をして試合をすることになった。
顧問から呼ばれたのは
うちやった。
正直一個上の
先輩はみんな苦手やった。
その日からうちは
先輩達の練習メニューと
自分達の練習メニューを
同時にこなしてた。