笑顔で頷くと、理沙ちゃんも笑顔で頷いてくれた。

そのあとすぐに《いいですよ》と返事をすると、《昼休みに屋上来て》とまたすぐに返ってくる。

だから「了解」っていうスタンプを送った。



先輩はどうしてお昼も誘ってくれるんだろう。

知り合ってからよく誘ってくれるからたくさん会っている。


でも、先輩といると楽しいからうれしいな。


.



「じゃあ、行ってくるね」

「明日はあたし!」

「もちろん!」


昼休みになってお弁当を持って理沙ちゃんに声をかける。

手を振ってから教室を出て屋上に向かうために廊下を歩く。



「ねぇ、あんた一昨日要と一緒にいたでしょ?」

「え?」


壁を背にしていたネクタイの色が一学年の女の先輩がいきなり話しかけてきた。

驚いて足を止めて、女の先輩を見る。



「はい」

「なんで?」


なんで……。
なにを聞きたいのかわからないけど、思ったように答える。



「わたしがテーマパークに行きたかったからです」

「そんなこと聞いてねぇんだよ」

「っ、」


わたしの答えは、聞きたいことと違ったみたいで怒鳴られる。

その迫力にビクッと肩が上がった。