そういえば、なんで翔ちゃんが怒ったように拗ねていたのかわからない。
翔ちゃんがそんな態度だから、伊月先輩はむっとしたのかもしれないけど。
んー、わかんないなぁ……。
自分で考えてもわからなかったから、そのままを理沙ちゃんに伝えた。
「あーね、なるほど」
「え!わかったの!?」
「まぁそれしかないけど。それよりも、テーマパークどうだったのよ?」
「えっ!?」
「話、聞かせてよ」
楽しげな理沙ちゃんの表情。
テーマパークのことを思いだすと急に顔が熱くなった。
「あれ?顔赤くなった。これはなにかあったな?」
「そ、そこまであったわけじゃ……」
「吐きなさい~!」
理沙ちゃんに肩をツンツンとされる。
恥ずかしいけど、伊月先輩と遊んだときのことを細かく話した。
告白されたことは、先輩のこともあるしわたしもまだ返事をしていないから言わなかった。
すべて話し終わると同時に教室に着いた。
「へぇ。で、優乃は伊月先輩のことが好きなの?」
「へ!?」