あたしたちは、中学三年生。つまり受験生だ。
でもあたしはろくに勉強なんてしていない。テストギリギリ前に少しやる程度、高校も行きたいわけじゃない。フウカとクミちゃんは同じ高校を受けようとしていた。あたしのレベルじゃその高校には行けないし、一緒の高校にも行こうとは思っていなかった。だからとりあえず受けれる高校を志望していた。高校に対してあたしと同じ気持ちだったのが、ジュネだった。学校めんどいよ。とグチをもらしていた。
その反面ハルナは一生懸命勉強して、好きな先輩のいる高校を目標にしている。先輩とはその後付き合うことになったらしく、余計張り切って勉強に励んでいた。その為前みたいに3人で顔をあわせることもほとんどなくなって、あたしとジュネはよく2人で遊んでいた。
「うちらって受験生って感じしないよね（笑）」「だねぇ〜。やっぱ勉強したほうがいいのかなぁ〜。」
とやる気のないことばかり言っていた。
ジュネは受験する高校をあたしと同じ高校にした。隣町だから通学は大変になるけど、受けやすいからと言ってとりあえずその高校を選んでいた。