「なにそれ!最低じゃん!!そいつら自分の顔鏡で見て見ろ!って感じだね!」
ハルナが怒ることはめったにない。あたしのことでそんなふうに言ってくれるなんて思いもしなかった。嬉しくて、本当に嬉しくてハルナに気付かれないように泣いた。
「ナツが話してくれて、嬉しかったよ。今度からはちゃんと話してね?」最後にそう言われて電話を切った。
ハルナのことを信じきれていない自分がいて、強がって隠してばかりいた自分がいて。なのにハルナはちゃんとあたしのことを、想っていてくれた。改めて友達なんだ‥と実感していた。そしてハルナのことを、大切にしようと思った。役にたてないかもしれないけど、ハルナに何かあった時は力になってあげようって、そう決めた。