「大丈夫だよ。なしたの?」
「うーん。好きな人のことなんだよね。」
ハルナの好きな人は、1つ年上の先輩だった。去年まで同じ部活で、結構仲良くしていたらしくうまくいってるようなことをつい最近まで言っていた。
「上手くいってるんでしょ?」
「あっ!それはねぇ‥今度遊ぶの。先輩と。」
「本当!よかったじゃん!!」
あたしの喜びとは反対に、ハルナはどっか暗い感じがした。
「だけど先輩の友達もくるんだよね。こっちも友達呼べって‥なんかさぁ2人じゃないんだなって。やっぱり私は恋愛対象じゃないんだと思う。」
「まぢかぁ‥でもさっ2人で会うのが恥ずかしかったんじゃないかな?だからみんなでって言ったんじゃない?」
そんなのまだわからないじゃん!っていうあたしの言葉に、少し元気をだしてくれたみたいだった。
「そうだよね!頑張ってみる!!」
ハルナはあたしから見たら、すごい前向きな女の子だ。
「ナツに恋愛話するといいよね!なんか勇気でるんだぁ〜部活でもさ、先輩達いなくなってなんか上手くいかない感じで微妙なんだよね。」
あたしは別に良いことなんて言ってないのに、ハルナにはそうらしい。フウカにもいつだか、そんなことを言われた。