久々の授業も校舎の中も、へんに緊張してしまった。早く帰る時間になってほしくてたまらなかった。
いつものように、作り笑顔でクミちゃんたちにバイバイをし、給食の前に学校から帰った。
帰り道に携帯を見るとノブからメールがきていた。
『今、昼メシ中です!』あたしは歩きながら、返事を返した。
『あたしは、学校帰りです!』
その内容に驚いたように、ノブからの返事は早かった。
『学校?!まぢ!?』
『まぢだよ!ノブのおかげ!!』
『いやぁ〜ビックリしたぁ!!俺のおかげって、俺はなんもしてないぞ!行動できたソラ自身が、すごいんだって!』
ノブは相変わらず優しくて、ノブとメールしてる時は自然と落ち着けた。時々電話もするようになって、電話だとうまく話せなくなるあたしをノブはちょっとおもしろがっているようだった。あたしが話に困っても、ノブがフォローしてくれてノブはいろんな話をしてくれた。ノブの声は高いほうで、男にしてはかわいい感じだった。
学校に行きだしたけど、あたしは休みがちだった。文化祭も合唱コンクールも行かなかった。