2人はあたしの学校での出来事を知らない。話していないのだ。話して、引かれたりするのが嫌だった。学校の友達とは違って、自然に笑えるし素の自分をだせていたのでこのままのほうがいいんだと思っていた。ヘンに心配されても、どうしたらいいかキットわからないから。
ハルナの恋愛話を聞いたり、ジュネの友達話を聞いたりしながらも時間だけがあっという間に過ぎていく。
学校に行かないあたしを、やはり親はよくは思っていない。娘の気持ちを知っているから、知っているからこそ行けと言うのだ。
一人静かな部屋で、ずっと携帯を眺めていた。
きっかけなんて本当に些細なこと。ちょっとした好奇心。携帯に送られてきた迷惑メール。今までそれを迷惑だとしか思っていなかった。だけど本文に書かれたURLにアクセスしていた。
出会い系サイト。