いつもはクールにしているダンの意外な一面を知ることができて、少し嬉しい。
「ダンは優しいね。失敗卵焼きを見ないようにって気を使ってくれてありがとう。次はちゃんとしたの作ってくるから」
「おう、期待しないで楽しみにしてるわ」
「もう。期待しててよ」
ダンが笑いながら言う、少し酷い言葉にも優しさがあるんだなって感じて心が温かくなった。
お昼休みの別れ際、ダンから今日も一緒に帰ろうと誘われて、
「うん。今日は私が先に昇降口で待ってるね」
と約束した。
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