「丸ちゃん、丁度良い機会だからツーショット撮ってもらっちゃいなよ!」

佳子がパッとひらめいたようにいきなり言ってきた。

「えっ!?何々!?」

佳子からのいきなりの発言にドキッと胸を突かれたような感じがした。

「そうだよそうだよ!ツーショット撮ってもらいなよー丸ちゃん!」

清子もイケイケと背中を押すように更に言ってきた。二人ともなんて気が利くこと

をしてくれたのか!!胸の鼓動が更にドキドキと高鳴るのを感じた。恐る恐る譲二

君の方を見ると、譲二君も少し照れたような表情をしていた。隣で1号君が最高にニ

ヤニヤした顔つきをしながら肘で彼の背中を押していた。

「あのお……一緒に写真を撮ってもいいですか?」

私は緊張してドキドキと胸の高鳴りを感じながらも勇気を振り絞って譲二君に聞い

てみた。

「ああ……いいよ……。」

譲二君は照れた笑顔でボソッと応えた。

「ねえ、写真撮ってくれる?」

私は真っ赤に火照った顔で俯きながら佳子に「写ルンです」を渡した。