『七海先生はさ、たぶん1人で大丈夫だよ。あの人、結局誰と結婚しても一生藍花を想い続けるから。それが七海先生の幸せなんじゃない?』


『…私、どうしたらいいかわからないよ』


『出たね、藍花の迷い癖』


『えっ?』


『いいんだよ、どうもしなくて。本当にほおっておきなよ。好きにさせてあげたらいいんだよ』


『でも…』


『でもじゃない。七海先生にとってはそれが1番なんだって。藍花は気にせずに自分の幸せだけを考えたらいいの。じゃないと白川先生に悪いよ』


『あっ…う、うん。わかった…』


『素直でよろしい!いい子だね、よしよし』


月那は私の頭を撫でた。


ちょっと照れる。


『とにかくさ。七海先生と歩夢君はそれぞれに幸せなんだからね。自分のせいだとか考えちゃダメだからね。藍花が幸せになることが…2人にとって何よりも嬉しいことなんだからさ』