『うん、すごく頑張ってるんだって。蒼真さんが歩夢君をとても可愛がってるみたいで、人一倍動けるし、人気もあるって言ってた』


『そうなんだ。やるね~』


『うん。歩夢君、前にお母さんのために早く1人前になりたいって言ってたけど、十分過ぎるくらい頑張ってる。体を壊さないかって蒼真さんも心配してた。まあ、中川師長がすぐ側にいるから大丈夫と思うけど。ほんと、新人なのに私の何倍も偉いよ。私は…辞めちゃったしね』


歩夢君の頑張ってる話を聞くとすごく嬉しくなる。


でも、バリバリ仕事ができること、やっぱりちょっとうらやましい。


私も、歩夢君みたいに看護師という仕事が好きだから…


『歩夢君は本当に真面目ないい子なんだね。見た目も可愛くてイケてるしさ。キュートな眼鏡男子って感じ。それと、藍花が辞めたのは妊娠したからだし、またいつか復帰するって思ってるんだからさ。それまでは白川先生と蒼太君のために「奥さん」と「お母さん」を頑張りな』


『うん、そうだね』