蒼真さんのファンって…


まるでアイドルみたいだな。


『それでもさ、未だに病院じゃ、みんな白川先生のことハートマークのついたキラキラした瞳で見てるから気をつけた方がいいよ~』


そう言って、意地悪そうに微笑む。


『病院じゃなくても蒼真さんといるとみんなそんな目で見てるから…本当にどこにいても注目の的で…』


それは仕方ない、あのルックスでは絶対に目立ってしまうから。


ただでさえそうなのに、最近はますます男性としての魅力に磨きがかかってる気がするし。


『うらやましいよね、本当。だってさ、太一といても誰も見ないから』


月那が大きな声で笑う。


だけど、みんなは月那のことを見てるんだよ。


太一さんには申し訳ないけど、2人は美女と野獣というか…


月那みたいなすごい美人なかなかいないし、どうしても目がいっちゃうんだよね。


すごくわかる、うちとは逆。


『まあ、それよりさ、歩夢君はどうしてるの?元気なの?』