大好きな月那にはずっと近くにいてもらいたいけど、そういうわけにはいかないよね…


私は病院から少しだけ離れて新居を建ててもらったし、月那はマッサージ店の近くのマンションを買ったしね。


でも、たまにはこうして会いたいな。


月那のアドバイス、やっぱり直接聞きたいし。


『ねえ、あれからみんなどうしてるの?病院行ってもなかなか情報聞き出せないしさ』


『月那、スパイじゃないんだから』


『似たようなもんよ。客商売、情報が全てでしょ』


『ダメだよ、病院の内部事情をお客さんに話したら』


『当たり前だよ。言っちゃダメなことは言わないようにしてる。たぶんね』


『たぶんって、ダメだって~』


『嘘うそ。ちゃんとわかってますよ。だけど、白川先生と藍花のことは当然みんな知ってるよ。患者さん達も喜んでたし。あの子なら仕方ないって、白川先生のファンのおば様達が言ってたから』