『そう…だったね。あの時の自分は何もわからなくて本当に困ってて、もし月那がいなかったら、私は素直になれてなかったかも知れないよ』


本当にそうだよね…


恋愛マスターの月那がいたから、私は今の幸せを掴めたんだ。


それくらい私は月那を信頼してるし、感謝しなきゃね。


『ううん、藍花の中ではさ、本当は決まってたんだよ。3人の中で白川先生が好きだって。だから先生と自然に進んだ』


『えっ…』


『でも、藍花は優しいからさ…みんなに対していろいろ考えてたら何が何だかわからなくなってたんだよ。私、見てて可哀想なくらいだったから。でもいろいろあった結果、藍花は世界で2番目に幸せになれたんだから、良かったんだよ』


ニコッと笑う月那。


『世界で1番幸せなのは…月那、だね』


『当然』


2人の笑い声、久しぶりの楽しい時間が嬉しかった。