夜になり、空に星がいくつも浮かび出した頃、私達は最高潮に盛り上がっていた。


グランピングの中は明るく、その横のバーベキューエリアはほんのり薄暗く…


ランプの灯りが何ともロマンチックなムードを演出している。


『藍花ちゃん、疲れたよね?大丈夫?』


そうやって声をかけてくれたのは七海先生だった。


『私は大丈夫です。先生こそ疲れたでしょう。1日中みんなの相手をして…』


『僕は全然平気だよ。みんなのおかげでとても楽しいし』


心からの笑顔…すごく眩しい。


眼鏡の奥の瞳が優しくて…


『だったら良かったです。七海先生が楽しんでくれたなら、それが1番ですから』


私もとびきりの笑顔で答えた。


『藍花ちゃん、足はもう大丈夫なの?病院で怪我したって聞いてびっくりしたけど、ちゃんとしっかり歩いてるから安心したよ』


七海先生も知ってくれてたんだ。