もしあのとき
あの砂浜で
ちゃんと「恋人になってください」と言っていたら
どうなっていただろう
きっと今とは違う後悔をしていたんだろうな
あなたはハッキリ振ってくれただろうか
それとも
やめよう
そんなこと考えたところで
幸せになんかなれない
どうだっていいよ
もう私には
届かない
あなたの幸せをそばで見守る覚悟をしたはずなのに
それすら放棄してしまいそうで
弱いな……
あなたに対して
湧き上がる言葉達は
一体いつになれば
無くなるんだろう
もういいよ
やめようよ
しょうがないよ
諦めてるのに
もういいかい
忘れようよ
育つことは
もうないよ
好きだったよ
それって悪いことだった?
罪悪感ばかりで
あなたがくれた喜びに
溺れ、息ができなくて
キラキラキラキラ
水面は光ってた
私はどんどん
深く深く
沈んでいって
一体今
私はどこにいるんだろう
うるさいよ
いい加減黙ってくれないか
ほっとけばずっと喋っている
私の心の中の声
本当に
もういい加減にしてくれ
いつまでそうしているつもりなんだ
どっか行ってくれないか
私が投げ捨てた恋心を
いちいち拾って持って来るなよ
怒るよ?
嫌いだよお前なんか
結局いつも中途半端
言い訳染みた覚悟も
守れない自分に対しての約束も
格好つけて逃げ出した過去も
もう沢山だ
お願いだからこれ以上
あの人のことを思い返さないでくれ
あの人のこと
もう好きじゃないのは分かってるよ
でも
友達として
大好きなままで
だからまた二人で会っていいのか分からなくて
もしまたときめいてしまったら……
それが怖くて
ああ
また泣いてる
可哀想に
押さえつければ押さえつけるほど
悲しみは押し寄せるものなのに
時間が解決してくれるまで
どうやってやり過ごせばいいのが
悲しみに向き合うのが正解か
考えないようにするのが正解か
どちらにしたって
そんなに簡単に消え去ってはくれないこと
分かっている
あまりにも長い間
好きでいてしまったから