恋をしていたね
素敵なあの人に
想いは叶わなかったけど
青春の海は
いつも心で輝いている
あなたの長い黒髪が揺れて
胸が弾んだ
焦がれて苦しくて
涙を堪えることもできずに
怯えていたよ
また失う気がしていたから
それでもあなたは
いつもそばにいてくれた
いてくれた
なにか返せただろうか
迷惑ばかりかけていて
また繰り返すのか
離れていくのか
さみしいよ
でももう
前みたいに一緒にはいられないよね
あんなに考えて出した答えに
後悔が少し
どうしても好きの先が言えなかった
いつまでも
変わらないことを望んでいたよ
この幸せな時間がいつまでも続くように、守っていこうって
なのに
終わりが見えてきてしまったね
さみしいよ
恋をしていたね
素敵なあの人へ
想いは届かなかったけど
青春の空は
今日も一人で見上げている
どうしてか
泣きたくなる
なのに私が
それを許してくれない
もう好きじゃなくなった人を思って
涙がにじむなんて
幸せだったよ
欠けた心がまた育つほど
あなたは私を愛してくれた
それは恋ではなかったけど
愛してるよーって
軽く言い合った
ねえ、
もう二人で会っちゃダメなのかな
私はもう好きじゃないけど
なんか、
あなたの恋人さんに後ろめたいような気持ち
好きだったなぁ
誰か
私の話を聞いてくれませんか
かわいい猫の写真を撮ると
つい、あなたに送りたくなってしまう
私で終わっている何ヵ月も前のLINE
追撃しないのは私の意地で
このまま遠ざかっていく
あなたに関する最新の情報も
共通の友達から聞かされるんだ
もう恋してなんかいないのに
そんなことでモヤモヤしてしまう私の
なんて未練がましいことだろう
あんなにも愛していたのに
……さびしいなぁ
もしあのとき
あの砂浜で
ちゃんと「恋人になってください」と言っていたら
どうなっていただろう
きっと今とは違う後悔をしていたんだろうな
あなたはハッキリ振ってくれただろうか
それとも
やめよう
そんなこと考えたところで
幸せになんかなれない
どうだっていいよ
もう私には
届かない
あなたの幸せをそばで見守る覚悟をしたはずなのに
それすら放棄してしまいそうで
弱いな……
あなたに対して
湧き上がる言葉達は
一体いつになれば
無くなるんだろう
もういいよ
やめようよ
しょうがないよ
諦めてるのに
もういいかい
忘れようよ
育つことは
もうないよ
好きだったよ
それって悪いことだった?
罪悪感ばかりで
あなたがくれた喜びに
溺れ、息ができなくて
キラキラキラキラ
水面は光ってた
私はどんどん
深く深く
沈んでいって
一体今
私はどこにいるんだろう
うるさいよ
いい加減黙ってくれないか
ほっとけばずっと喋っている
私の心の中の声
本当に
もういい加減にしてくれ
いつまでそうしているつもりなんだ
どっか行ってくれないか
私が投げ捨てた恋心を
いちいち拾って持って来るなよ
怒るよ?
嫌いだよお前なんか
結局いつも中途半端
言い訳染みた覚悟も
守れない自分に対しての約束も
格好つけて逃げ出した過去も
もう沢山だ
お願いだからこれ以上
あの人のことを思い返さないでくれ
あの人のこと
もう好きじゃないのは分かってるよ
でも
友達として
大好きなままで
だからまた二人で会っていいのか分からなくて
もしまたときめいてしまったら……
それが怖くて
ああ
また泣いてる
可哀想に
押さえつければ押さえつけるほど
悲しみは押し寄せるものなのに
時間が解決してくれるまで
どうやってやり過ごせばいいのが
悲しみに向き合うのが正解か
考えないようにするのが正解か
どちらにしたって
そんなに簡単に消え去ってはくれないこと
分かっている
あまりにも長い間
好きでいてしまったから