「じゃあ決まりってことで。」
俺は笑顔で彰に向かってそう言った時、もうひとつ頼み事というか提案というかをするのを忘れていた。
「明日の練習試合…見に来てくれよ」
「うん。いいよ」
彰はまたあっさり承諾してくれた。てっきりもうバスケは嫌いになってしまっていると思った。
「バスケ…はまだ好きか?」
思わず俺はそう聞いていた。すると彰は一度どこかへ行き、数分して戻ってきた。
「これ…覚えてるか?」
彰は黄色い封筒のようなものに入っている紙を取り出した。
「それって…」
「ああ。俊がくれた誕プレの中に入ってたやつだよ」
俺は彰の十五歳の誕生日の日に俺のお母さんに頼んで彰の新しいバスケットシューズを買ってあげた。そして、日頃の感謝を手紙に書いて箱の中に入れた。
俺は手紙なんて照れくさいとは思わない。むしろ、伝えたい気持ちが形として残る『写真』のようなものだから俺は手紙が好きだ。
俺は笑顔で彰に向かってそう言った時、もうひとつ頼み事というか提案というかをするのを忘れていた。
「明日の練習試合…見に来てくれよ」
「うん。いいよ」
彰はまたあっさり承諾してくれた。てっきりもうバスケは嫌いになってしまっていると思った。
「バスケ…はまだ好きか?」
思わず俺はそう聞いていた。すると彰は一度どこかへ行き、数分して戻ってきた。
「これ…覚えてるか?」
彰は黄色い封筒のようなものに入っている紙を取り出した。
「それって…」
「ああ。俊がくれた誕プレの中に入ってたやつだよ」
俺は彰の十五歳の誕生日の日に俺のお母さんに頼んで彰の新しいバスケットシューズを買ってあげた。そして、日頃の感謝を手紙に書いて箱の中に入れた。
俺は手紙なんて照れくさいとは思わない。むしろ、伝えたい気持ちが形として残る『写真』のようなものだから俺は手紙が好きだ。