いつものように食べ終わるとすぐに二階の自室に行き、カバンをベッドに投げて、床に寝転がった。本当はベッドにダイブしたかったが、さすがに自分の服が が汗臭かったのでやめておいた。
数分してから立ち上がるとベッドの上に白い封筒のような物が置いてあった。おそらく投げた拍子にカバンから出てしまったのだろう。「なんだこれ…」
封筒をよく見ると手紙のようなだった。表には『俊先輩へ』と書いてあった。裏には『佐伯より』と書いてあった。中身を開けるとやっぱり中には手紙が入っていた。一度勉強机に座り、中身を読み始めた。
『俊先輩へ。
連絡先持ってなかったのでこっそり手紙を入れておきました。
彰先輩と喧嘩？みたいなことをしてると言っていたのを聞いて仲直りして欲しかったので水族館のチケットを用意しておきました。今度の休みに行ってくださいね！必ずですよ！それとお土産よろしくお願いします。佐伯より』
書いてあることを一通り読んだ後、封筒の中を見ると水族館のチケットが三枚入っていた。なんで三枚なんだ。と思ったが楓が双子であることを佐伯は知っているのだ。やはり佐伯は優しいな。改めてそう思った。そしていい機会を作ってくれてありがとう。と心の中でそう思った。