「くるみさんはあなたの事をずっと待ってると思いますよ。」
「そう…だといいな」
「大丈夫ですよ。だって…両親も同じことを思ってましたから。」
香織さんは俺に飛びっきりの笑顔を向けた。その笑顔が楓の笑顔と俊の笑顔を脳裏にチラつかせた。
「香織さん…」
俺がそう呟くと同時に香織さんが車を止めた。
「ここなんじゃないですかね。住所的には」
くるみが住んでいると思われる家まで着いたらしい。表札には『川口』と書いてあった。
「私は栞里とここで待ってますので。もし、くるみさんがそこにいても私たちのことは気にせず長話してくれていいですからね。では、私達はちょっと離れたところにいますので。」
香織さんは俺にそう言うと車を再び走らせてどこかへ行ってしまった。
俺は頭を軽く下げ、「本当にありがとうございます」とだけ伝え、家の前まで向かった。
インターホンを押そうとしたが、手が震えていた。
俺は一度深呼吸をしてから香織さんの言った言葉を信じて、インターホンを一回鳴らした。
「そう…だといいな」
「大丈夫ですよ。だって…両親も同じことを思ってましたから。」
香織さんは俺に飛びっきりの笑顔を向けた。その笑顔が楓の笑顔と俊の笑顔を脳裏にチラつかせた。
「香織さん…」
俺がそう呟くと同時に香織さんが車を止めた。
「ここなんじゃないですかね。住所的には」
くるみが住んでいると思われる家まで着いたらしい。表札には『川口』と書いてあった。
「私は栞里とここで待ってますので。もし、くるみさんがそこにいても私たちのことは気にせず長話してくれていいですからね。では、私達はちょっと離れたところにいますので。」
香織さんは俺にそう言うと車を再び走らせてどこかへ行ってしまった。
俺は頭を軽く下げ、「本当にありがとうございます」とだけ伝え、家の前まで向かった。
インターホンを押そうとしたが、手が震えていた。
俺は一度深呼吸をしてから香織さんの言った言葉を信じて、インターホンを一回鳴らした。