頭がパニクっている中、確認のため俺は香織さんに確認した。
「もしかして……」
「俺行きます!」
俺は涙を拭いて椅子から立ち上がった。
あれはきっと…いや、確実に俊と楓が俺に宛てた手紙だ。
「そうですね!行きましょう!車なら出します!」
俺と香織さんはすぐにその貿易管理会社の所へ行こうとした。すると、栞里ちゃんが「私も行く!」と言うので俺は「行こう!」と言って栞里ちゃんと香織さんとすぐに家を飛び出してエレベーターで一階へ行き、車に飛び乗った。
「なんか…初めてあったのに、懐かしい感じがします」
車に乗り貿易管理会社に向かっている途中、香織さんに話しかけた。それに。今思えば香織さんは俺の姪っ子で、栞里ちゃんは又姪。
「そうですね。栞里には感謝しなくちゃですね」
そうだ。俺と香織さんを繋げてくれた栞里ちゃんには感謝しかない。
「栞里ちゃん。本当にありがとう。」
俺は栞里ちゃんの方を振り返り、お礼を言った。おそらくなんのお礼を言われているのか分からない栞里ちゃんだが、「どういたしまして!」と言ってくれた。
さすがに直接行っても警備員さんに止められるのがオチなので俺は香織さんに電話をするように提案した。
すると、香織さんは俺の知らない最先端の電話機器を取り出して電話をかけてくれた。事情を説明すると、管理会社の人は大事に保管してくれているそうだ。