そんなこんなで手紙を書いているともう日が暮れていたので、くるみを俺達の家に泊め、明日彰の残したものを見に行くことにした。
とりあえずくるみを風呂に入れ、俺は実家の方に電話をかけた。楓も俊典さんに電話をかけるらしい。
「もしもし。」
『もしもし。大丈夫?』
どうやら彰が眠りについたことは知っていたらしい。おそらく芽吹さんが電話かなんかで伝えのだろう。
「うん。大丈夫。俺と楓とくるみが明日そっちに行くから」
『どうしたの?』
そう聞かれたので、俺は説明した。彰がそっちに何かを残していること。れを彰に渡したいということ。
そして、彰に関係があるみんなを海に集めて欲しいということ。
『そう……。じゃあ、みんなに連絡しておくわね。』
「ありがとう。本当にありがとう。」
『彰くんがみんなに黙っていなくなるなんてないものね。』
どうやら母さんは俺と同じことを考えていたらしい。
「そうだね。じゃあ、また明日。」
『また明日ね』
それから楓を風呂に入れてから俺も風呂に入り、床に布団を敷いて俺、楓、くるみの順番で川の字で寝た。