「先輩はせっかちですねー。とりあえず、お腹空きません?」
近くにあった電光掲示板を見ると現在時刻は五時ちょい過ぎくらいだった。
「そうだな。お腹すいたわ」
というわけで、俺たちはファミレスに行くことにした。
スマホで近くのファミレスを検索して、画面に出てきた指示通りに道を進んだ。
歩き始めて五分くらいでファミレスに着いた。すぐに店内に入り、席に着いた。
「俊先輩は何にしますか?」
佐伯はメニュー表を見ながら俺に話しかけた。かくいう俺もメニュー表を見ているがそんなもの見なくても決まっていた。
「じゃあ、俺はこのチーズハンバーグかな」
「じゃあ私は、マルゲリータピザで」
俺に言われても障害ないのでとりあえず店員を呼ぶことにした。呼び出しボタンを押したら、店内はあまり混んでないので数秒ほどで来てくれた。
「このふたつをお願いします」
俺は佐伯の分のメニューを店員に言った。店員は「かしこまりました」とだけ言ってどこかへ行ってしまった。注文の品が来るのを待っている時に俺はさっきのことを聞こうと思った。