三人目は担任教師だ。

 別に僕に対するいじめを黙認していたからではない。 指導方法が平面的な、マニュアルに沿ったやり方だからでもない。 新任の経験不足のせいでもない。

 僕の母親を誘惑したからだ。 自分の女にしようとしたからだ。

 こいつだけは絶対に許せない。
 どんな方法で叩きのめしてやろうかと、考えに考えた二年生当時。

 だが、あの教師はあっさり学校を去って行った。
 僕の復讐相手である、二人目のあの女とホテルに行った張本人だったのだから。
 そもそも僕が復讐する必要もないくらいのクズ野郎だったのだ。