「蓮形寺くん、会社には慣れたかね」
と社長が話しかけてくるのに、はい、と返事をする。
あ、ありがとうございますっ、と唯由は美菜に感謝した。
うっかり社長室のフロアまで用もないのに上がってしまい、社長と出くわしただけなのだが。
美菜が一階と言ってくれたおかげで、唯由がボタンを押すために、そこにいたかのようになったからだ。
途中のフロアで扉が開き、唯由の同期の男性社員、平田が乗ってこようとした。
社長に気づき、ビクッとする。
「まあ、乗りなさい」
と社長が笑顔で言い、平田は怯えながら乗ってきた。
「君は新入社員かね」
「は、はい」
「会社には慣れたかね」
「はいっ」
社員と交流をはかりたい社長からの質問の嵐に平田はやられていた。
側に来た美菜がぼそりと、
「イケニエ」
と言う。
ぷっと笑ってしまった。
と社長が話しかけてくるのに、はい、と返事をする。
あ、ありがとうございますっ、と唯由は美菜に感謝した。
うっかり社長室のフロアまで用もないのに上がってしまい、社長と出くわしただけなのだが。
美菜が一階と言ってくれたおかげで、唯由がボタンを押すために、そこにいたかのようになったからだ。
途中のフロアで扉が開き、唯由の同期の男性社員、平田が乗ってこようとした。
社長に気づき、ビクッとする。
「まあ、乗りなさい」
と社長が笑顔で言い、平田は怯えながら乗ってきた。
「君は新入社員かね」
「は、はい」
「会社には慣れたかね」
「はいっ」
社員と交流をはかりたい社長からの質問の嵐に平田はやられていた。
側に来た美菜がぼそりと、
「イケニエ」
と言う。
ぷっと笑ってしまった。