いやだから、そういうのやめてください、と唯由は照れたが。
顔を上げた蓮太郎は特に照れるでもなく真顔だ。
ほんとうにただ、見たままを言ったんだな……。
まあ、どんな人間だって、笑ったら可愛いもんな。
褒められたのにちょっと嬉しくない。
唯由は蓮太郎が全力で自分を褒めてくれるところを妄想してみた。
だが、
「よーし、可愛いぞ~っ」
と蓮太郎がちゃんと言うことを聞いた犬猫を褒めるように頭を撫で回して、髪をわしゃわしゃにしてくるところしか想像できなかった。
……人間になりたい。
とりあえず、アメーバとペットから脱却したい。
何故かと問われたらわからないが……。
いや、人間としての尊厳を守るためだろうか。
顔を上げた蓮太郎は特に照れるでもなく真顔だ。
ほんとうにただ、見たままを言ったんだな……。
まあ、どんな人間だって、笑ったら可愛いもんな。
褒められたのにちょっと嬉しくない。
唯由は蓮太郎が全力で自分を褒めてくれるところを妄想してみた。
だが、
「よーし、可愛いぞ~っ」
と蓮太郎がちゃんと言うことを聞いた犬猫を褒めるように頭を撫で回して、髪をわしゃわしゃにしてくるところしか想像できなかった。
……人間になりたい。
とりあえず、アメーバとペットから脱却したい。
何故かと問われたらわからないが……。
いや、人間としての尊厳を守るためだろうか。