「……ちょっと、状況を理解してから話した方がいいんじゃないか?」

「理解してるから言ってるのよ…」

彼女は立ち上がり私の方に歩いてくる。

あーあ…足が震えてる。

まるで私が悪役みたいだ。

「あなたがどんな人か知らないけどこれ以上、皆に手を出したら…許さない!」

キッとこちらを睨んでくる彼女の目は真っ直ぐで綺麗だった。

あぁ…


気持ち悪い。


まるで小さい頃の自分を見ているみたい。

ずっと笑顔でニコニコして、周りのことなんて全く知らなかった私。

見てるとイライラする。