「ちゃんと受け身とれよ?」

「お前みたいな雑魚のへなちょこパンチに受け身とかいらねーよ。」

ハッと鼻で笑ってくるので遠慮なく顔にめがけて殴った。

「グハッ……!!!」

ガンッと壁に打ち付けられたせいかそのままバタッと倒れた。

「り、利樹ッ…!」

黒髪の子が顔を青くして急いでそいつに駆け寄る。

「相手の力量すらわかんねぇお前の方が雑魚だよ。」

怜を殴ろうとしたお返しだよ。

「玲央カッコいー!」

怜がぴょんぴょん跳ねて言ってくれるので頭を撫でる。