そろそろ手が出そうだな、と考えていると
「利樹!なっくん!見つけたっ…」
あ…この声。
朝に聞いたな…と思いそいつらの奥を見た。
黒髪の子だ…。
そこにいたのは朝に会った眩しい銀髪とメガネの優男、黒髪ちゃんがいた。
「あ、愛梨!!」
そいつはあからさまに顔を赤らめてデロデロしている。
え…キモ
思わず後ずさりして怜の横に移動した。
「次のサボり場所見つけてくるって言ってなかなか返ってこないんだもん。ずっと待ってたんだよ?」
「わ、悪ぃ…」
めっちゃキモイ…え、なにこいつ。
私と話してたときとの変わりようにドン引きしながらその光景を眺めていた。