怜と言い争っていた奴らも怜が離れたおかげで気づきギリギリ回避した。
「あっ…ぶね…」
彼らは驚いた顔をしてパイプ椅子を投げた私を睨み付けた。
「怜、大丈夫か?」
「れ、玲央~…」
怜は私の方に駆け寄ると少し目に涙ためていた。
「どした?言ってみ?」
「あ、あのね…自動販売機で飲み物買おうと思って少し教室空けたら、戻ってきたときにこいつらがいて…出てけって言っても行ってくれなくて…」
「そっか…俺が対応するから怜はパイプ椅子持ってて。」
俺は残りの3つのパイプイスを怜に持ってもらった。
「おいっ…クソ野郎、急にパイプ椅子投げてくるってどんな神経してんだ!あ”ぁ?」