「おい、そこのお前。」

面倒くさいがここでハッキリ言っておかないと後々、また何かされそうだから言っておこう。

「お前は俺に優しくしたつもりかもしれないがこちらからしたら、頼んでもいないのに手伝われてもウザいだけだ。」

男はびっくりした顔で私を凝視した。

男の周りにいた奴らも私を見ている。

体に穴が空きそうだ…。

早く終わらせよう

「それに自分が言ったことを仲間にやらせるな。仲間はお前の命令を聞く道具ではないし、自分が言ったことに責任を自分で持てないなら首を突っ込むな。邪魔だ。」

これだけ言えばもう関わらないだろ。

そして、また歩き出したが今度は誰も止めなかった。

無事?体育館を出ることに成功した私は安堵した。

もう…来たくない。

私は急いで怜の元へ戻ろうと走り出した。

だから知らなかった。

生徒たちが顔面蒼白だったことに

私に話し掛けられた奴らが悪い笑みを浮かべていたことに